「く・・くそ・・・」
コ−ドは、今の一撃で、思いの外ダメ−ジを受け、動けなくなってしまった。
「少しは出来ると思ったが・・・俺の眼鏡違いだったか」
ヒュン
フラットは、そう呟くと、ルビウスを抱えて消えてしまった。
「ルビウスさん・・・」
ガクッ
そして、コ−ドの意識は闇へ溶けた。

「ハッ!!」
ガバッ
次にコ−ドが目を覚ましたのは、小一時間程後のことだった。
「フラットは!?ルビウスさんは!?」
コ−ドは、辺りを見回して言う。
「ルビウスは連れ去られた」
横に座っていたブリエスが、そう告げた。
「僕のせいだ・・・僕がもっと強ければ・・」
コ−ドは、拳を握りしめて悔やんだ。
「お前のせいではない。ただ、奴が・・フラットが余りにも強力過ぎたのだ」
ブリエスは、コ−ドの肩をポンと叩いた。
ガチャ
「ブリエス総監!!」
「どうした?」
突然、一人のハンタ−が、ドアを開けて入ってきた。
「フラットと名乗るものが、全世界に宣戦布告しました!!」
「なんだって!?」

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